亡くなった方への清拭の手順は？

2024/04/01

清拭は、亡くなった方が死後の世界に旅立つ儀式として行われることも多い処置です。
また、遺族への感染症を防ぐ目的でも行われます。
そこで今回は、亡くなった方への清拭の手順を解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
▼清拭の手順
①顔
濡れタオルやガーゼを使い、目頭から目じりへ向かって拭いていきます。
目元は皮膚が薄いため、やさしく拭くようにすることが大切です。
②手・腕・指
手から腕の方に向けて拭いていき、指の間や脇の下・肘などを丁寧に拭いていきます。
肘を拭く際は、関節を支えるようにして拭きます。
③胸・お腹・陰部
胸や陰部はタオルで隠し、胸やお腹を拭いていきます。
女性の場合は、乳房の部分も丁寧に拭いていきます。
④足
足首から付け根まで、念入りに拭いていきます。
足の裏や指の間は汚れが付着しやすいため、入念に清拭します。
⑤背中
背中を清拭するときは、側臥位の体勢にして行います。
側臥位とは、腕を下にして横向きにした状態のことです。
腕や肩にかけて、背中をきれいに拭いていきます。
⑥保湿
ご遺体の肌は乾燥しやすいため、保湿をしなければなりません。
皮膚が乾燥しないように、クリームやオイルで保湿を行います。
▼注意点
皮膚は時間の経過によって、弱くなっていきます。
そのため力を入れずに、そっと触れるくらいの力加減で行うことが望ましいでしょう。
▼まとめ
清拭は「手・腕・指」「胸・お腹・陰部」「足」「背中」「保湿」の手順で行われます。
清拭を行う病院や業者によって多少内容が異なるので、事前に内容を尋ねておくと安心です。
『えんたま』は、東京・神奈川・埼玉の一部地域にてエンゼルケアを行っております。
ご遺族様に癒しを与えられるように配慮しておりますので、ご依頼先をお探しであればご相談ください。